開催概要
日時:2025年1月16日(木)15時~16時
開催形態:オンライン(Zoom)
Intabio ZTシステムを用いた抗体関連医薬品の電荷不均一性の分析
株式会社エービー・サイエックス
横山 亮
抗体医薬品は、生産や精製、保存による各プロセスにより、様々な不均一性が生じることが知られています。 その一つである電荷不均一性は、脱アミド化、C末端リシンなど電荷の異なる修飾により生じますが、これらは薬剤としての機能に影響を及ぼす可能性があるため解析が必要とされます。
一般的に電荷不均一性の分析は、キャピラリー等電点電気泳動を用いて測定されますが、検出されたピークがどういった修飾を生じているのか情報を取得することができません。
Intabio ZT システムでは、ピークを分取することなく、マイナーなピークを含めたすべてのピークを分析することが可能です。
本講演では、この問題を解決するために開発されたイメージングキャピラリー等電点電気泳動と質量分析装置を直接接続したIntabio ZT システムによる迅速な電荷不均一性の解析事例をご紹介します。
質量分析を用いたバイオ医薬品の特性解析事例
株式会社東レリサーチセンター
太田 里子
バイオ医薬品の有効成分であるタンパク質は、構造上の不均一性を有するため、緻密かつ正確な分析が必要である。
本発表では、バイオ医薬品の糖鎖及び糖鎖結合位置の分析、ジスルフィド結合の関連不純物である架け替え及びトリスルフィドやチオエーテルを含むペプチドの帰属、脱アミド化等の修飾について、Byosによる解析例を紹介する。
また、近年注目されているEVsに代表されるエクソソームの糖鎖構造解析について紹介する。
MSデータ解析ソフトByosを用いたタンパク質医薬品解析の業務効率化
プロテインメトリックス
栗本 綾子
バイオ医薬品の解析データは近年重要性を増しています。なかでも近年の質量分析計がもたらす情報は複雑さを増し、そのデータの解析には非常に多くの時間と経験を要するため効率化を求める声が高まっています。
機器ベンダーフリーの質量分析計データ解析ソフトウエアByosにはバイオ医薬品の解析に必要なさまざまなモジュールがありますが、本講演では糖鎖などの翻訳後修飾、チャージバリアント解析を中心にご紹介いたします。
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